タイでは陰暦の12月の満月の夜にヒンドゥー教の水の神コンカーに祈りを捧げる行事「ローイクラトン」が行われます。
ということで妻と一緒に近くのお寺にて「ローイクラトン」に行って来ました。
2024年は11月15日で乾季にもかかわらず朝からの雨で満月は見えませんでしたが、「ローイクラトン」が行われ河や運河沿いにあるお寺にはタイ人だけでなく外国人も含めた大勢の人が伝統行事を楽しんでいました。
伝統行事ということもありお寺の境内にはたくさんの屋台並び
美味しそうなイカ焼きや
ドーナツも売られており
大きなザボンや
昆虫食も売られており
光る衣装を纏ったストリートミュージシャンがタイ独特のメロディーを奏でていました。
タイのおけるローイクラトンの歴史
タイにおけるローイクラトンの歴史は古く文献によればスコータイ王国3第ラームカムヘン王(1297年頃ー1299年頃)に行われていた記録があります。
また文献によるとこの時代にはハスの花にロウソクを立てたものを河に流していた記録があります。
アユタヤ王国時代の1687年にタイを訪れたフランス使節団が帰国後にルイ14世にローイクラトンの幻想的な美しさや人々が豊穣を願う様子を報告した記録もあります。
その後ラーマ2世(在位1809年ー1824年)の治世の頃から現在でも使われているバナナの茎や葉による灯篭が描かれています。
これはハスの花が入手困難なために手軽に手に入るバナナの茎や葉が使われました。
しかし、そのままでは見た目が美しくないため、バナナの葉をきれいに折りたたみ飾りをつけることで現在の形になったとされています。
最近ではパンを使った灯篭も売っています。
この流された灯篭は環境保護のために当局が下流にて大きな網を掛け回収を行っています。
しかしながら、一見すると魚のエサになりそうなパンの灯篭ですが、量が多すぎ魚が食べきれずに水質汚染の問題になります
そのため従来のバナナを使った灯篭を使うように当局が協力を求めています。
ということで従来のバナナの灯篭を50バーツで購入しました。
この灯篭に自分の髪の毛を入れてお祈りをした後に河に流しました。
この「ローイクラトン」はタイ各地で盛大に行われており、古都スコータイやタイ北部チェンマイなどは有名です
もし機会があれば「ローイクラトン」を体験してみてはいかがでしょうか。
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