ロッブリーの歴史を感じる博物館:ナーラーイ国立博物館
- somutamu

- 7月23日
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タイ中部ロッブリーにある「ナーラーイ国立博物館」は17世紀にナーラーイ王の離宮跡を博物館として使用され、約1800点以上の美術品や骨董品が展示されています。

地図
ロッブリー駅から徒歩7分
開館時間:朝8時30分から夕方4時まで
休館日:月曜日、火曜日
入場料:タイ人30バーツ 外国人200バーツ
ナーラーイ国立博物館
タイ中部にあるロッブリーの歴史は古く6世紀ごろにはドヴァーラヴァティー王国により都市開発がされ

9世紀にはカンボジアのクメール帝国によりロッブリーの街中に大きな寺院の建築がされ

1656年にアユタヤ王国30代として即位したナーラーイ王は1666年にロッブリーにて副都として離宮の建設を行いました。

しかし、1688年にナーラーイ王が亡くなるとこの離宮も荒廃してしまいました。

1856年にラーマ4世(在位1851年ー1868年)は夏の離宮として宮殿の修復を行い

その後、1924年に王族により夏の離宮はロッブリー博物館として開館し、1961年にこの地に離宮を因んだナーラーイ王に因んで「ナーラーイ国立博物館」(プラ・ナラーイラチャニウェート国立博物館)と命名されました。

ナーラーイ王とその時代
こちらの建物にはナーラーイ王とその時代の様子が展示されています。

ナーラーイ王はヨーロッパ諸国との貿易を行っており、それらの使節をこの場所にあった離宮で行っており、フランス人宣教師への謁見の様子が描かれています。

またタイ人外交官のコーサーパーンの活躍もあり

1684年にコーサ―パーンがフランスのルイ14世に謁見した様子が描かれています。

そのようなことからナーラーイ王へヨーロッパ諸国から調度品が贈られてきました。

こちらには当時のタイを訪れた外国人らしい人物が描かれており

当時のアユタヤ王族の行列の様子が描かれています。

ロッブリー歴史を感じる展示品
こちらの建物では古代遺跡から出土品の展示されています。

ロッブリーは6世頃からモン族によるドヴァーラヴァティー王国により街の開発が行われてました。

このドヴァーラヴァティー王国では仏教が深く信仰されていたことから

多くの仏像が出土しています

9世紀になるとロッブリーはカンボジアのクメール帝国の領土となり、街中にはクメール様式の建物が建てられました。

このクメール帝国も仏教を深く信仰してことからロッブリーでも大きな仏像が出土しています。

ラーマ4世の離宮として
現在、博物館として使われている建物はラーマ4世の離宮として使用されたことから最上階ではその様子が保存されています。

即位前、ラーマ4世は27年間僧籍いたことから仏教に関する知識を深く、その後に外国人宣教師から英語を学ぶなどしたことから学識の高い国王でした。

そのような学識の高さから独学で天文学を学び、日食の予測に成功し観測を行いました

ロッブリーにお越しの際には「ナーラーイ国立博物館」で展示物を見ながら、それぞれの時代の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。




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