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パンタイ ノラシン:王が泣いた忠臣の船長

更新日:2月19日

パンタイ ノラシンはアユタヤ時代に実在した人物で、その誠実な人柄と自分の命と引き換えに法を守った忠心ぶりから、今なお多くのタイ人に尊敬され、その忠臣ぶりはドラマ化されています。


この祠、バンコクに住むタイ人にはよく知られており、後日、タイ人の友人にこの祠に行ったことを話すと「ああ、鶏の所ね!」と言っていました。

パンタイ ノラシンを祀った祠はサムットサーコンにありバンコクから車で1時間くらいで到着します。

パンタイ ノラシン祠に到着するとたくさんの鶏のお出迎えです。

これは大きな鶏です。

こちらは金色に輝く鶏です。

これも鶏かな???

ここがパンタイ ノラシンを祀った祠になります。

パンタイ ノラシンとは

このパンタイ ノラシン祠ができたのは今から300年前のアユタヤ時代になります。


当時はサンペット8世(1661年ー1709年)がアユタヤ王国を統治していました。


この王は気性が荒いことからスア王(スアはタイ語でトラの意味、日本語ですと虎王になります。)とよばれ、キック ボクシングと釣りを好みました。


1704年のある日スア王はサムットサーコンにあるコークカム運河に王室御座船を用いて釣りに来ました。


そのとき、王室御座船の操縦を任されたのが パンタイ ノラシンです。

パンタイ ノラシン

しかし、当時の運河は狭く曲がりくねっていたために操船が難しい場所でした。


ノラシンは注意深く操船を行いましたが運河の曲がり角で王室御座船の船首ぶつけてしまいました。


当時の法では王の乗った船をぶつけた場合,処刑との決まりでした。


しかしながら、スア王はこの運河が狭く操船が難しいのでノラシンに責任はなく事故は避けられなかったと言い、パンタイの罪を許そうとしました。


そこでスア王はノラシンのために身代わりの泥人形を作り、その泥人形の首を刎ねたことでノラシンの処分を終えるつもりでした。

しかし、罪を許されたノラシンはスア王の寛大な処置に感動しつつも納得できませんでした。


そして、ノラシンは「陛下、何があっても国法をまげてはいけません。それでは後々、示しがつきませんし、災いになるかもしれません」と言い、自身への極刑を望みました。


やむなくスア王は泣く泣く法に従いノラシンに処刑を命じ、その誠実な忠臣ノラシンを弔うために祠をつくりました。

その後、スア王はノラシンの妻子に多くの恩賞を与えました。


そしてノラシンの誠実さを悼み、サンペット8世からサンペット9世の治世に安全性と利便性がある新しいコークカム運河の工事が行われました。


この新しいコークカム運河の建設には約3万人の労働者が働き、幅5m、深さ6mの新しい運河が完成しました。

アユタヤ時代の王室御座船が模型で再現しています。

敷地内にはノラシンを弔うためにたくさんの仏像があります。




この祠の敷地内にアユタヤ時代に使われていたと思われる古い船があります。


この船の長さは19メートルで幅2メートルあります。

アユタヤ時代にこの船は主に兵員の輸送に使われていたとされています。


そのため、コークカム運河は軍隊移動には重要な役割をしていました。

船の後ろには女性の像が祀られています。


この像は船の材料となった木の精霊を祀っています。

パンタイ ノラシン祠に来て驚くのは鶏の置物があちこちにあることです。


これは生前ノラシンが闘鶏を好んだために、多くの鶏の置物が祀られています。


タイのお寺では鶏の置物を祀っていることが多いです。


これは勝負事に勝つとの縁起物からきているそうです。

そのため、敷地内ではたくさんの鶏の置物が売られています。


タイのお菓子も売っています。


タイ語とミャンマー語が書かれています。


これはサムットソンクラーンには多くの水産加工工場があり、そこで多くのミャンマー人の出稼ぎ労働者が働いてるからです。

祠の後ろはマングローブ林となっています。

こちらがマングローブ林の入口です。

マングローブ林には海水の浄化作用の役割があり、海の生物への生態系に大きな影響があります。

このマングローブの林の中を歩いていると、車のひどい騒音や排気ガスのバンコクから1時間の場所とは思えない静けさです。


しかし、東南アジア諸国ではエビなどの養殖のためのマングローブ伐採による環境破壊の問題が起きています。


実際にこの祠に来るまでに、たくさんのエビの養殖場所を見ました。


近年、タイでは海の環境保護のためのマングローブ林の再生に力を入れています。

よく見えませんが、ミズオオトカゲがいました。

何の魚でしょう?

この祠の周辺にはパンタイ ノラシンやスア王にまつわるお寺がたくさんあります。


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