1782年に開いたチャックリー王朝の初期には貿易のために、広東省や福建省など中国南部に住む人達がバンコクに移り住みました。
それらの人々によってバンコクでチャイナタウンが形成され、そのコミュニティの中で多くの中国神社が建てられました。
サーンチャオ・クワーントゥン(広東寺)はそんな中国神社の一つです。
地図
地下鉄ワット マンコン駅を下車を徒歩3分
拝観時間:朝8時から夕方4時まで
(時間変更があります)
サーンチャオ・クワーントゥンの歴史
1877年、清朝のクォンシュイ皇帝の治世の記録では、広東省人の貿易商グループがバンコクに神社を建設する土地を購入するために、17,000バーツ以上の寄付を集めました。
建設にあたり狛犬、柱、屋根の瓦などは中国から持ち込まれたとされています。
その後1881年に神社「サーンチャオ・クワーントゥン」は完成しました。またこの神社は広東省人のコミュニティの中心となり、学校、病院、墓地などが作られました。
こんな光景にここがバンコクということを忘れてしまいます。
入口に中国から持ち込まれたとされる狛犬があります。
ちょっと怖そうな顔をして、魔物から神社も守っています。
中国から持ち込まれた富と幸福をもたらすたくさんの中国の神様が祀られています。
また神社には学業の神様が納められており、試験シーズンには合格祈願の参拝者がお参りに訪れます。
この神社のご本尊の観音様です。
関羽像です。
幸運を祈るなら鉾の先にお賽銭を納めます。
もともと、この神社は広東省人の病院の役目を兼ねていたので、本堂の横に針灸院もあります。
タイでは中国系タイ人の習慣で毎年1週間ほど菜食週間があり、「サーンチャオ・クワーントゥン」ではベジタリアンフードのイベントが行われます。
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