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ワット プラタート ドーイカム:パヤオの黄金伝説のあるお寺
更新日:1月11日
ワット プラタート ドーイカムはパヤオのチェンカムの小さな山の山頂にある小さなお寺です。

しかし、このお寺には黄金伝説があり、今でも地元の人からの参拝が絶えません。
お寺まで階段がありますが、車で行くことができます。

パヤオ王国の9代目、ガムムアン王です。
13世紀、ガムムアン王の治世にパヤオ王国は版図を広げました。
今でも、パヤオの人たちの英雄です。

このお寺の黄金伝説
伝説によるとこの地域の支配者であったプラ カムデンはブッタの髪の毛をこの山の頂上に祀り、そこの仏塔を立てました。

その後、この町に貧しくも心優しい未亡人が住んでいました。
ある日、未亡人がこの山で金鉱脈を見つけました。それはこの山の神様が未亡人の日頃の善い行いを憐れんだためためです。
この未亡人は道徳的な心を持っている人でした。
そのため未亡人は家族の生活に必要な分だけの金を削りとり、町で売りました。
しかし、金を受け取った町の人達は驚きました。なぜなら未亡人はとても貧しかったからです。
そこで町の人達は未亡人にどうやって金を手に入れたか尋ねましたが、未亡人は答えませんでした。
そこで町の人達は密かに未亡人の後を追いかけ、金鉱脈の場所をつきとめました。
町中、金鉱脈の噂で持ち切りとなり、ついにその噂は強欲で有名な町の支配者の耳に届きました。
街の支配者は兵隊を動員し金脈を掘るため手にした斧、のこぎり、鍬などで金脈を削り始まました。
しかし、斧で神聖な金を守る神様が断ち切られると金は引き裂かれ、そこにいた人たちは山の土砂に飲み込まれてしまいました。
その後、この山ではどんなに掘っても金鉱脈は見つかりませんでした。
それ以来、この山はタイ北部弁で金の山を意味するドーイカム(ดอยคำ)とよばれています。

このお寺がいつ頃建てられたはっきりわかっていませんが、かなり古い仏像が安置してあることから長い歴史があるお寺ということがわかります。

こちらはラーンナー様式の仏像です。

この礼拝所は建てられたばかりですので、一階の部分は現在も建設中です。

礼拝所の階段の中央にタイ王室のシンボルであるガルーダがあります。

以前、この礼拝所の中に入ることができました。
礼拝所からの眺めは最高でしたが、最近、仏像を盗む罰当たりがいるために、行事がないときは鍵をかけているために入れませんでした。

礼拝堂の上から見た仏塔です。

礼拝堂から見た風景です。
礼拝堂の中はここより高くなっているので、近くの建物の屋根が邪魔になりません。

近くに鐘楼がありました。

妻に聞くと鐘楼に登ってもよいとのことですので、鐘楼の上からの景色です。
壮観な風景です。

これが鐘楼にある鐘です。
宗教儀式で使いますので、必要ないときには鳴らさないでください。

こちらのお堂も閉まっていました。

日本では狛犬の「シン」です。
バンコクの「シン」は白一色ですが、タイ北部の「シン」はカラフルです。

また、境内のあちこちに仏像が祀られています。

このワット プラタート ドーイカム、山の中にあるお寺ですが、地元の人なら誰でも知っているお寺です。