ナコンパトムにあるタイ政府の公共機関の「タイ映画博物館」ではタイ映画の歴史や撮影で使用された衣装などが展示され、古い映画が無料で見ることができる人気のスポットです。
地図
開館時間:朝9時30分から夕方5時30分
定休日:月曜日
入場料:無料 (入口で身分証の提示があります)
園内の様子
映画のセットの中にいるような雰囲気の中で皆さん写真撮影に興じており
汽車に連結された客車があり
客車の中は一等客車のような雰囲気があり
このような古いレコードプレイヤーが置かれています。
無声映画の頃にはレコードを掛けながらココナッツの殻で馬の足音を表現していたのでしょう。
建物の壁には古い時代の映画のポスターが描かれており
こちらにはタイの映画スターのサインと共に手形と足型があります。
また1時間ほどかけてガイドがタイ映画について説明してくれます。
平日:朝10時 朝11時、午後1時 午後3時
週末:朝10時 朝11時、午後1時 午後2時 午後3時 午後4時
なお、こちら建物のみ館内撮影禁止となっています
タイ映画の歴史
タイではラーマ5世(在位1868年ー1910年)は週末に子息やご息女と共に宮殿にて映画を楽しんだとの記録もあります。
また一般向けには1897年6月10日にバンコクのママ・チャオ・アランカーン劇場にてタイで初めて映画が上映されました。
1905年に日本人により映画館が建てられ、多くの人が映画を見られるようになったことに喜んだ記録があります。
ラーマ6世(在位1910年ー1925年)の治世の1922年にアメリカのユニバーサル映画が王立劇場局と王立鉄道局の協力を得てタイで「ミス スワン」の映画撮影が行われました。
そして「ミス スワン」は1923年6月22日にタイで上映されました。
しかし1929年の世界恐慌の影響でタイの映画産業は衰退しました。
また第2時世界大戦の影響で35mmフィルムが不足したことから16mmフィルムに切り替えられました。
こうして映画製作は行われましたが、戦争末期にはバンコクも爆撃の被害を受けるようになり電力不足のために映画製作や上映が中止となりました。
第2次世界大戦も終わり娯楽に飢えていた人々は映画を楽しむようになり、タイの映画産業も活気を得ました。
それと同時にタイにも多くのハリウッド映画が上映され始めたことからタイ映画は下火となってしましました。
しかし2000年代に入ると日本でもよく知られたアクション映画スターのトニージャー出演の「マッハ!!!!!!!!」が大ヒットするなどタイ映画は再び活気を得ました。
最近のタイ映画では日本人の役者など起用する映画もあります。
また「マッハ!!!!!!!!」の興行成績を塗り替えた「チョコレートファイター」には阿部寛が出演しており日本でのシリアス&コミカルな演技とは違い、激しいアクション演技に度肝を抜かれました。
タイの映画館での注意点
タイでは本編が始まる前には国王の讃美歌が流れます。
このときに国籍が関係なく起立をしないといけません。
もし、起立をしなければ不敬罪ということで警察に捕まります。
また常夏のタイでは冷房がサービスと考えられており
そのため映画館はギンギンに冷えて(>_<)おり
大げさな話ではなく、特に手先や足先が冷えるので完全防寒で行くことをお勧めします。
タイ映画をアーカイブした資料館
こちらの高い建物にはタイ映画の資料館になっており8階からは古いタイ映画が上映されています。
階段を上がっていくとカボチャのようなものがあり
他の惑星から来たらしい人がご就寝中でした。
また古い時代のカメラや
煌びやか衣装が展示されており
こちらには当時の新人女優の写真があります。
残念ながら2名は引退してしまいましたが、ショートカットの女性はご健在で元気な演技を見せてくれています。
こちらは第二次世界大戦中、日本人将校とタイ人女性の恋愛映画「クーカム」の衣装です
この「クーカム」はタイで人気があることから映画では4回もリメイクされ、6回もテレビドラマで放送されています。
またこのストーリは書籍「メナムの残照」として日本語でも翻訳されています。
こちらが図書館になり
映画に関する資料が集められています。
最近ではNetflixなどでもタイ映画が見ることができますのでご興味があればどうぞ(*'▽')
ちなみに私が初めてタイ映画として見た作品は
トランスジェンダー達で結成したバレーボールのチームが差別や偏見を乗り越え、全国大会の優勝に挑む実話を映画化した
「アタックナンバー ハーフ」
です!!!
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