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ワット ピチャイソンクラーム:かつて砦があったお寺
ワット ピチャイソンクラームはサムットプラカーンにあるお寺です。

一見するとタイでどこにでもあるお寺ですが、19世紀のラーマ2世の治世、このお寺には4つの砦が築かれました。
ワット ピチャイソンクラームの行き方
BTSパークナム駅で下車します。

3,4番改札を出てからお寺まで10分ほど歩きます。

お寺に着きましたが、裏口でしたので入れませんでした。
表の入口に行かないといけません。

裏口の周りにはタイ人が首から着けている小さな仏像のお守りのお店がたくさんあります。

ワット ピチャイソンクラームの歴史
ワット ピチャイソンクラームはアユタヤ王朝の1710年頃に建てられたお寺で、当時はワット ポーもしくはワットノックとよばれていました。
アユタヤ王国時代は16世紀からから中国やポルトガル、イギリス、フランス、オランダなどの国との貿易が盛んでした。
1809年に王位に即位したラーマ2世はチャオプラヤー河の奥にあるプラプラデーンの港の拡張工事を行いモン族をサムットプラカーンに移住させました。
しかし、貿易によるトラブルも頻発していました。
そこで、ラーマ2世はチャオプラヤー河の防衛のため、河口の近くにあるこのお寺の敷地内に4つの砦を築き、お寺の名を「ワット ピチャイソンクラーム」と改めました。
その後、砦は撤去され、現在は跡形もありません。

お寺の入口を入るとヒンドゥー教の神様「ガーネーシャ」があります。
この神様はあらゆる障害を取り除くことから、多くのタイのお寺で祀られています。

こちらのお堂では、このような仏像が祀られています。


こちらが本堂になります。

ご本尊です。
この日は平日なので参拝客も少なく、奥でお坊さんも一休みしています。

こちらの司教や集会で使用されるホールは2004年に完成しました。

時間がありましたので、パークナム駅に向かっているときに車窓から見かけたお寺に行きました。
このお寺はワットマハウォンといいます。

このお寺はパークナム駅から徒歩5分くらいで着きます。
ワットマハウォンの歴史
このお寺は1857年にモン族によって建てられました。
その後、お寺の劣化がひどくなったことから、当時の住職が修復を行い、1965年10月8日に修復工事が完了しました。

タイは一年中日差しがきついので、仏像もサングラスをかけています。

海軍関係者の人が祀られています。
ちなみにパークナム駅の隣はタイ海軍兵学校駅です。

このお寺はチャオプラヤー河沿いにありますので、お寺の裏手から橋などかきれいな風景が見えます。

チャオプラヤー河を貨物船が航行しています。
これらの船は1951年に開港したクローントゥーイ港で荷下ろしを行います。
クローントゥーイ港は水深が浅く、コンテナ船の大きさは喫水8,2mで全長172mの制限があります。
そのためタイ政府は1991年にチョンブリにあるレムチャバン港を開港し現在は大型貨物船はレムチャバン港を使用しています。
しかし、現在でも中型コンテナ船はクローントゥーイ港をメインに使われています。
アユタヤ王朝当時のチャオプラヤー河口は世界中の船が航行し、この地は国際色が豊な場所だったのでしょう。
