チャオプラヤ河の行き交うチャオプラヤーエキスプレスボートを利用した人ならトンブリ側にドーム屋根を持つ教会を見たことがあると思います。
この教会はタークシン王の治世の1769年に建てられた「サンタ・クルス教会」で船上から多くの人がそのエレガントな姿の写真を撮っています。
地図
地下鉄サナームチャイ駅から徒歩20分
(近くに渡し船がありますが、現在は運休しています)
サンタ・クルス教会の歴史
16世紀からアユタヤ王国はポルトガルと貿易を始めたことからアユタヤには多くのポルトガル人が住んでいました。
ブログ記事「アユタヤのポルトガル人村」にジャンプします。
そんなアユタヤ王国ですが1767年にビルマ軍により滅亡させられ、多くのポルトガル人がバンコクへ避難をしました。
その後ビルマ軍を駆逐し領土を取り戻したタークシン王はポルトガル系タイ人のコレ神父に土地を与え教会が建てられました。
こうしてコレ神父により1769年に木造建ての教会が建てられましたが、1833年にこの地域で発生した火災により教会は焼失してしまいました。
その後1863年に教会はレンガとモルタルにより再建されましたが、数十年が経つにつれ劣化が激しくなりました。
そのためグリエルモ グイン ダ クルス神父により1916年に改修工事が行われ現在の姿となっています。
バンコクには100年以上前の古いお寺がたくさんありますが、時代の感じるルネサンス様式の教会を眺めながらタイに住んでいたポルトガル人のことを考えるのもいいかもしれません。
コメント