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タイの電力の歴史:MEA SPARKタイ電力博物館

  • 執筆者の写真: somutamu
    somutamu
  • 4 時間前
  • 読了時間: 4分

バンコクにあるタイ電力博物館「MEA SPARK พิพิธภัณฑ์การไฟฟ้าไทย」が2025年10月に開館したとのことでさっそく行ってみました。

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地図

地下鉄サナームチャイ駅から徒歩10分


開館時間:朝9時から夕方5時まで


定休日:月曜日


博物館周辺

タイ電力博物館はどこだろう?と探していると

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可愛らしいキャラクターが描かれたマンホール蓋があり

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こちらのマンホール蓋には昔のバンコクの様子が描かれており

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見上げると博物館の建物があり

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博物館の敷地の入口には路面電車の形をしたコーヒースタンドがあります。

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博物館の様子

こちらが博物館の入口です。

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こちらが受付になります。


博物館の入場料は無料ですが、受付カウンターにて氏名を記入します。

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拝観はグループで行いますので、ガイドが来るまでみなさん古い路面電車や

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可愛らしいキャラクターと一緒に記念写真を楽しんでいました。

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タイの電力の歴史

時間になりましたのでガイドと共に館内を見学します。


見学の所要時間は1時間半ほどで説明はタイ語になります。

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この博物館の成り立ちを説明するビデオの上映があり

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現在、博物館として使われている建物はラーマ6世(在位1910年ー1925年)の治世、1916年にシャム電力株式会社の事務所として建てらたものを改装しました。

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博物館として改装された際に建設当時に描かれていた天井画や

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このような絵が修復され

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また、博物館から隣にあるお寺「ワット ラチャブラナラート ウォラウィハーン」のエメラルド色の仏塔が間近で見ることかできます。

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タイの近代化を推し進めるラーマ5世(在位1868年ー1910年)により電力開発が行われ1884年9月20日にタイで初めての電灯が王宮にて点灯され

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1898年にタイ初の民間発電所シャム電力株式会社が設立され現在、博物館のある場所に「ワット・リアプ発電所」が建設されました。

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その後、ラーマ6世(在位1910年ー1925年)の治世に内務省の「サムセン王立電力部門」の管理下で電気事業が統一が行われ、


シャム電力会社は1914年に新たに「サムセン発電所」の建設を行いバンコクとチャオプラヤ河対岸にあるトンブリー地区への電力供給を行いました。

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この写真は現在のバンコクの中華街「ヤワラート」で、当時は路面電車が走っている様子が撮影されています。

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こちらに当時の発電機の模型があります。

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この日はタイの学校が秋休みで子供連れの家族がいたことから、みんなの代表としてその子供がFUELと書かれたハンドルを回したところ、、、

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機械が光り出し、みなさん拍手喝采でした(*^-^*)

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こちらが当時の会議室では歴代の社長の写真が掲げられています。


1939年に国名がシャムからタイに変更されたことで社名も「シャム電力会社」から「タイ電力株式会社」に改称されました。

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またタイ国内においても1929年、内務省に「電力局」が設立されラチャブリーとナコーンパトムにて初めて地方電力事業が設立されました。

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その後、1932年に絶対君主制から立憲君主制へと政府が移行すると、電力事業はプラチンブリ、プーケット、ナコーンナーヨック、チョンブリ、チャンタブリー、チェンマイなど多くの地方に拡大しました。

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こうしてバンコクに電力を供給していたワット・リアプ発電所とサムセン発電所ですが、第二次世界大戦では戦略目標とされ爆撃を受けてしまい使用不能となってしまいました。

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この爆撃によりサムセン発電所は甚大な被害を受けましたが、幸いにもワット・リアプ発電所の被害が少なく2カ月後には復旧し再び電力を供給することができました。

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ワット・リアブ発電所はサムセン発電所の修復が終わる1949年まで稼働を続け、その後の電力事業はサムセン発電所に集中されました。

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1958年に「首都圏配電公社」が設立され近代設備が整ったラーマ9世発電所が設置されたことによりワット・リアブ発電所は稼働を停止しました。


そして現在、ワット・リアブ発電所の跡地にはワットリアブ地区首都圏配電公社の建物が建てられています。

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見学の最後に光を使った幻想的なショーが5分程あります。

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普段、何気なく使っている電気ですが、タイの近代化による電力の歴史を知ることができた興味深い博物館でした。

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