バンコクのオンヌットにある「ワット・マハーブット」には「メ― ナーク」とよばれる母子の霊が祀られており、多くの参拝客が訪れるアユタヤ時代1672年から続くお寺です。
地図
BTSオンヌット駅から車で約7分です。
拝観時間:朝7時半から夕方5時半まで
(時間変更があります)
「ワット・マハーブット」の境内は広く、いろいろな仏像が祀られおり境内を奥に進むと母子霊「メ― ナーク」が祀られています。
この「メ― ナーク」、タイでは何度もドラマだけでなく映画としても公開され、日本の通販でも「ナン ナーク」として日本語字幕で販売されています。
メ― ナーク伝説
アユタヤ王朝後期、この地の村長の娘でナークという女性がいました。
その村長の家の庭師にマークという働き者の男性がおり、二人は互いに惹かれて親密な関係になりました。
しかし、村長は身分の違う二人が親密になるのを認めず、ナークには相談もなしに金持ちの中国人との縁談をすすめました。
それを知ったナークはマークとともに駆け落ちをしました。
そうして二人は暮らし始め、やがてナークのお腹には子供が宿りました。
そんな幸せの中、マークが徴兵され戦場に行かなくてはならず、ナークは一人ぼっちでマークの帰りを待ち続けました。
そして、出産、しかし難産のために母子とも亡くなってしまいます。
一方、徴兵を終え村に帰ってきたマークは自宅にナークが自分の帰りを待っているのを見ました。
そんなマークに村人たちはナークが亡くなったことを告げ、家にいるナークはこの世の人ではないとマークに忠告しましたが、厳しい戦場から帰ってきたマークは村人の話を信じず二人は再び暮らし始めました。
そんなある日、ナークが落とした食器を拾うために不自然に手を伸ばすのを見たマークはすべてを悟りました。
やっぱり妻はこの世の人ではない!
驚いたマークはお寺「ワット・マハーブット」に逃げ込みます。
一方、この世の人でないナークは神聖な場所であるお寺に入ることができず、マークへ事実を告げた村人に怒りの矛先を向け呪い殺していきます。
しかし「ワット・マハーブット」ではマークから話を聞いた住職は慄くばかりで何もできません。
そのとき「ワット・マハーブット」の前に現れた特別な力を持つ小僧の念力により、ナークは骨壺に閉じ込められ運河に流されました。
そして、これが「ワット・マハーブット」に祀られている「ナーク」像です。
タイ人は「ナーク」像へお参りするときにペタペタと金箔を貼ります。
妻も慣れた手つきで「ナーク」像に金箔を貼りながら私に、、、
妻:「怖いんでしょう!ホホホー( ´艸`)」
私:「こ、こ、怖くない!!!(怖ないけど、金箔が上手に貼れないのが悔しく
て、、、)」
お堂の近くに「ナーク」へのお供えものに、色とりどりの服が売られています。
お堂の横には「ナーク」の骨壺を流したとされるプラカノン運河があります。
また、「メ― ナーク」のお堂の横には宝くじが当たるというご神木があります。
お参りが終わったら宝くじを買ってみるのはいかがでしょうか!
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