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巳年生まれの巡礼地:ワット チェットヨート

  • 執筆者の写真: somutamu
    somutamu
  • 4 分前
  • 読了時間: 4分

チェンマイにある、巳年生まれの人々の巡礼地とされ、タイ語で7つの仏塔がそびえ立っていることを意味する「ワット チェットヨート」は、ラーンナー王国が最も栄えていた15世紀に建てられたお寺です。


地図

拝観時間:朝6時から夕方6時まで


(時間変更があります)


菩薩の寺と呼ばれる理由

ラーンナー王国第9代ティローカラート王(在位1441年-1487年)は仏教への信仰心から自国にも仏教の聖地インドのブッダガヤのマハーボディ寺院を模したお寺を建てるべきと考えました。


そのため当時、仏教が盛んであったビルマのパガンにマハーボディ寺院の設計を学ばせるために僧侶を派遣しました。


そしてティローカラート王は1445年にお寺の建設を命じ、菩提樹を植えたことから、「ワット・チェットヨート」は別名「菩提の寺」を意味する「ワット・ポータラーム」とも呼ばれています。


そのお堂には菩提樹の木が生えていましたが、倒壊を防ぐために1910年に伐採されました。


また、お堂の外壁に約70の神々の姿がレリーフが施されており、


一説によるとこれら神々の顔は、ティロカラート王の親族をモデルにしたと言われています。


また1476年に「このお寺に大きな祠堂」を建てたと記録があり、釈迦生誕2000年を祝うために祝賀行事が行われたとされ、


翌年の1478年には8回目の仏典の編纂がワット チェットヨートで行われました。


ティローカラート王とは

ティローカラートはラーンナー王国8代サームファンケーン王(在位1402年ー1441年)6番目の王子として生まれましたが、父王に反抗的なことからタイ北部メーホンソーンに左遷されました。

ティローカラート
ティローカラート

メーホンソーンに左遷されたティローカラートですが、1441年にクーデターを起こし父王を追放しラーンナー王国9代に即位しました。


しかし、このクーデターで異母兄弟の離反や、この混乱に乗じてタイ中部部のアユタヤ王国の介入、父王派との争いなどラーンナー王国は内戦状態となりました。

ワット・プラ・シーサンペット/アユタヤ
ワット・プラ・シーサンペット/アユタヤ

このような厳しい状況下でも、ティローカラート王は早期に内戦を終わらせ、1443年には隣国のプレー王国を服従させるなど、領土拡大を開始しました。


そして1451年にはアユタヤ王国と国境のピサヌロークの領主を恭順させるなど急速にラーンナー王国の領土は広がりました。


しかし、ラーンナー王国の急速な領土拡大はアユタヤ王国との緊張を引き起こし、両国は何度も激しく衝突しました。


そのような激しい衝突を繰り返していた両国ですが、1474年にラーンナー王国がアユタヤ王国に和平の使者を送ったことで、両国の争いは終わりました。


その後、ラオスのラーンサーン王国に侵攻したベトナムの黎朝を撃退した結果、両国は軍事同盟を結び、北方の部族を服従させるなどしてティローカラート王は領土拡大に成功しました。


エメラルド仏がチェンマイに運びこまれる

このように領土を拡大したラーンナー王国では、社会が安定したため仏教文化が栄え、多くの寺院が建てられました。


またティローカラート王もラーンプーンから高僧をチェンマイに招き、自身も出家をするなど仏教への信仰を深めました。


父王サームファンケーン王の治世、チェンライにあるワットプラケーオにて落雷により割れた漆喰の中からエメラルド仏が見つかりました。

チェンライのワットプラケーオ
チェンライのワットプラケーオ

サームファンケーン王はエメラルド仏をチェンマイに運ぼうと3度試みましたが、毎回エメラルド仏を乗せた象がランパーンでチェンライに引き返すため、エメラルド仏はそのままランパーンに安置されました。

エメラルド仏のレプリカ/チェンライのワットプラケーオ
エメラルド仏のレプリカ/チェンライのワットプラケーオ

そのようにランパーンに祀られたエメラルド仏ですが、ティローカラート王は1448年にランパーンからエメラルド仏をチェンマイに運びだすことに成功し、ワットチェディルワンに祀りました。

ワットチェディルワン
ワットチェディルワン

このようにラーンナー王国に繁栄をもたらしたティローカラート王は崩御後、ワット チェットヨートに葬られ、その遺灰は孫のヨートチエンラーイ王が建てた仏塔に収められました。


長寿を願う木の棒

ワット チェットヨートの境内にはこのような白い棒が置かれており


長寿を祈った白い棒が木に立てかけてありました。


チェンマイを訪れた際には、ティローカラート王が国の繁栄を祈願して建設したワット チェットヨートを訪れてみるのはいかがでしょう。

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